田島伸二氏の絵本紹介

NPO法人NNAAのメンバーでもある田島伸二氏は、絵本を通じて世界の平和や核の問題など国際理解を深める活動をされてきていますので、その紹介をいたします。

田島伸二 プロフィール

作家、識字教育専門家、ICLC国際識字文化センター代表。
1947年8月3日、日本の広島生まれ。東京の早稲田大学で哲学と教育学を学び、卒業。さらに、ドイツのミュンヘンやインドのタゴール国際大学で教育哲学を学びました。1977年、東京のUNESCOアジア文化センター(ACCU)に加わり、識字や書物制作の各種プログラムのディレクターを20年間務める。1977年からユネスコ・アジア文化センター(ACCU)で、アジア・太平洋地域25カ国の識字教育や図書開発を行う。1997年からJICA専門家としてイスラマバードの首相識字委員会のアドバイザーとなりました。
2001年、東京に国際識字文化センター(ICLC)という国際NGOを設立、アジアならびに太平洋地域に多数の協力者を得て、特に発展途上国の農村部に暮らす貧困層や障害のある子供たちの識字教育や文化発展に取り組んでいます。
紛争地の平和共同絵本製作、紙漉きと農村開発を結びつけた文化活動、青少年更正施設内の図書館の設置など、多岐にわたる教育文化活動を行っています。第20回講談社出版文化賞受賞など。

その童話の内容は、文明のあり方への批判や、現代文明の中での地球の運命などを問うものです。「核」という問題も登場します。紛争や憎しみから戦争の悲劇を防ぎ、絵本を通じて子どものときから平和や国際理解の芽を育むことを目的としています。
田島氏の童話はすでに27以上の言語に翻訳され、世界の20か国以上で出版されています。バングラデシュ、中国、インド、イラン、インドネシア、ラオス、マレーシア、モンゴル、・・・・。

<田島伸二の主な作品>
『ガウディの青い海』『沈黙の珊瑚礁』『10にんのきこり』『さばくの きょうりゅう』『ウサギとカメ』