韓国の原発

 

韓国
Republic of  KOREA

2017年5月、ムン・ジェイン大統領は、①建設中の原発の建設中断、②計画中の原発の白紙撤回、③設計寿命の延長はしない、④脱原発ロードマップを作成する--という方針を打ち出しました。

韓国標準型原子炉(軽水炉)KSNP

大韓民国の韓国電力公社が設計した原子炉(加圧水型原子炉)。略称KSNP。
1983年から1991年にかけてスイスのアセア・ブラウン・ボベリ社(ABB社)と技術提携を行い、同社の原子炉System80をベースに設計された出力100万kwの「OPR1000」を開発。1995年、同国内の霊光原子力発電所3号機で使用された。また1990年代末にかけてアセア・ブラウン・ボベリ・アトム・コンバッション・エンジニアリング社(ABB-CE社)のSystem80+をベースにした140万kwの「APR1400」が開発され、新蔚珍原子力発電所など韓国内の原子力発電所に採用されている。

韓国の原発輸出

韓国では以前に「30年までに80基を輸出する」との目標を掲げ、原発を輸出産業に育てようとしてしており、当時の大統領のトップセールスもあって、2009年末、アラブ首長国連邦(UAE)から韓国標準型軽水炉KSNP(APR-1400)を4基受注しました。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2018年3月に、韓国企業がアブダビ首長国に建設したバラカ原発1号機の完成記念式典に出席しました。

三陟(サムチョク)市 原発導入阻止

三陟(サムチョク)市は韓国江原道南部に位置する。人口は約7万人。美しい海水浴場と石灰岩の洞窟が有名な観光地でもある。
サムチョク市では、前市長が強引にすすめようとした原発誘致に、市民が粘り強い反対運動を展開した。ついには反原発で住民投票を公約にかかげた新しいキム・ヤンホ市長を当選させ、最終的に2014年10月9日、有権者の68%が投票し、うち85%もの人たちが原発誘致に反対の意思表示を行い、市民の力で原発の導入を阻止しました。

韓国の原発一覧

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韓国の原発地図