ブラジルの原発

ブラジル
Brazil

ブラジルは現在、米ウェスチングハウス(WH)社製のアングラ1号機(ANGRA-1、PWR、65万7,000kW)と独シーメンス(KWU)社製の同2号機(ANGRA-2、PWR、135万kW)の2基が運転中で、同じサイトの3号機(ANGRA-3、PWR、130万9,000kW)は、資金不足のため、1991年に建設工事は中断した(進捗率:約70%)。2005年の原子力発電電力量は98億5,296万kWh(2004年115億kWh)で、総発電電力量に占める原子力の割合は2.5%、設備利用率はそれぞれ64.2%と50.8%であった。なお、ブラジルでは水力発電が主力(総発電電力量の約85%)である。
アングラ1号機は、1971年にWH社がターンキー方式で建設を開始、1982年3月に初臨界を達成したものの、多くの技術的トラブルにみまわれ、運転開始は1985年1月にずれ込んだ。運転開始後も、緊急計画をめぐる裁判や財政難、さらには主要機器のトラブルなどから、運転・休止を繰り返し、1994年12月に運転を再開した。
アング2号機は1976年に着工、当初の予定では1983年に運転を開始することになっていたが、環境団体の反対と資金調達問題のために建設作業が大幅に遅れ、1996年に建設工事が再開された。同機は2000年7月に初臨界に達し、2001年2月1日に営業運転を開始した。

 

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