世界の原発(北米・中南米・アフリカ)

北米・中南米・アフリカの原発は、このようになっています。(国別の詳細は、国名をクリックして下さい。)

北米・中南米・アフリカ

 国 旗 国名
(稼働中原発)
現 在 の 状 況
  米 国
(99)
 米国では、31州62箇所で99基・合計出力9,920.9万kWの原子炉が運転中で、これは世界第1位の規模である。これらは1964年~1977年に着工されたもので、スリーマイル島原発事故の影響で30年近く原子力発電所の新規発注が途絶える状況になった。
  カナダ
(19)
 カナダは、北アメリカの五大湖に隣接するオンタリオ州をはじめ、河川等の水資源に恵まれているため、水力発電が総発電設備の約60%を占めている。しかし、第2次世界大戦後、カナダでは独自開発によるカナダ型重水炉(CANDU)の建設が進められた。現在、発電用原子炉は全てカナダ型重水炉である。
  メキシコ
(2)
 メキシコは世界有数の石油輸出国である。政府は外貨を獲得できる石油資源を温存するため、1938年にエネルギー部門を国有化した。1972年に、GE社にBWR2基、三菱重工にタービン発電機を発注し、原発を導入したが、現在では、原子力の利用は維持されるものの、原発の新規建設拡大構想を撤回している。
  ブラジル
(2)
 ブラジルは現在、米ウェスチングハウス(WH)社製のアングラ1号機(ANGRA-1、PWR、65万7,000kW)と独シーメンス(KWU)社製の同2号機(ANGRA-2、PWR、135万kW)の2基が運転中である。
  アルゼンチン(2)  1950年には原子力委員会(CNEA)が設置され、原子力開発の基盤整備が進められた。原子力委員会を中心に軽水炉及び重水炉の炉型の検討が行われた結果、外国に燃料を依存せず、濃縮ウランを必要としない天然ウラン重水炉が採用された。現在もこの路線が堅持されている。
  南アフリカ
(2)
 アフリカ大陸における唯一の原発で、電力需要の多いケープタウンから北約30kmのクバーグに立地している。クバーグ原発(PWR、2基各94万kW)は1978年に建設を開始、1号機が1984年に、2号機が1985年に運転を開始した。