世界の原発(ロシア・東欧)

ロシア・東欧

 国 旗 国名
(稼働中原発)
現 在 の 状 況
  ロシア
(32)
 1986年のチェルノブイリ原発にもかかわらず、ロシアは原子力を成長産業と位置づけており、現在国内にある原発32基から、28基を新設し、60基にする計画だ。さらに原発の輸出にも力を注いでいる。ただ、国民はチェルノブイリ事故の記憶から放射能に敏感で慎重論も強まっている。
  リトアニア

(0)

日立が優先交渉権を獲得したが、政権交代で反原発を掲げる政党が第1党となったことなどから、現在も「凍結状態」に。
  ウクライナ

(15)

 ウクライナは1986年のソ連時代にチェルノブイリ原発事故を経験したにもかかわらず、独立後、原発依存度を一貫して上昇させており、ウクライナ危機後、その傾向に拍車がかかっている。
   チェコ

(6)

 原発の建設計画はチェコスロヴァキア社会主義共和国時代の1970年代後半に始まり、現在では、南モラビアにあるドコバニ原子力発電所と南ボヘミアにあるテメリン原子力発電所が運転中である。
  スロバキア
(6)
 原子力シェアは中東欧諸国で最大。2008年4月、ボフニチェ5号機建設に向けて合弁会社JESS社が設立された。欧州加圧水型原子炉(EPR)、出力120万kW~170万kWを2025年頃に運転を開始する計画がある。
  ブルガリア
(2)
 1960年代から原子力発電の研究・開発を進め、ドナウ川河畔近くのコズロドイに旧ソ連型PWRを合計6基を建設するなど、一貫して原子力推進政策を実施してきたが、チェルノブイリ事故を受けて、1~4号炉を閉鎖した。
  アルメニア
(1)
 メツァモール原発は、地震多発地帯という立地と老朽化の進行及び原子炉格納容器がない旧式のロシア型加圧水型原子炉であることから安全性が不安視されており、世界で最も危険な原子力発電所といわれている。
  ハンガリー
(4)
 2009年3月30日、ハンガリー国会は投票によって330票の内反対6、棄権10の圧倒的多数の賛成を得て、新原子炉の準備作業を行うことになった。
  ルーマニア

(2)

 ルーマニアが原子力発電の導入を初めて検討したのは1970年代初期であり、この時期にチェルナヴォダにおいて5基の原子炉を建設することも決定された。3~4号機の受注は中国に決定した。