給付するなら全ての人に

投稿者 頼知 要(よりとも かなめ)氏

政府が「国民一人当たり10万円給付」との方針が報道された時に、この「国民から外国籍住民が排除されるのでは?」との懸念が生じました。

同じ所に住み、同じ空気を吸い、同じように自粛しているのですから給付することは当然です。しかし日本の社会は、これまでも様々な理由を付けて外国籍住民を排除したり、それを主張したり、さらにヘイトスピーチをしたりしてきました。そういう現状から生じる懸念です。

その後の報道によると外国籍住民にも支給の方向ですが、これが確実に行われるよう世論を高めていく必要があると思います。また「在日朝鮮人」は、大日本帝国の植民地「朝鮮」にルーツを持つ人々で、歴史的には日本人ですが、日本政府からすれば「無国籍」の人たちです。厳密に言うと「国民」でも「外国籍」でもない人になってしまうわけで、そういう理由で排除されないようにしなければなりません。

さらに、「新生児」「海外に住む日本人」「受刑者」はどうかとの議論も始まったようです。私は全ての人に給付すべきだと考えます。

新生児、外国籍住民(日本政府が無国籍者としている住民も含む)、受刑者、年金受給者、生活保護者、野宿生活者、反社会勢力と言われている人、在外邦人、短期滞在・技能実習生などの外国籍者・・・。同じ地球で、同じ空気を吸い、みな自粛を求められているのだから当然です。これは人類とウイルスの闘いなのであるから、全ての人が健康を維持しなければいけません。誰も排除してはいけません。新生児も、この感染が完全に終息する期間まで追加で支給すべきです。